応募してくださった皆様、本当にありがとうございました。

今回、テーマを「もう一度見たい心に残る風景」としたことで傾向として光が特徴的な作品が多かった印象でした。

光の中でも夕暮れや山肌が照り返す光、様々なものが見られました。その中で今回撮影者の「もう一度見たい」が強く伝わっ

てくるような、そんな作品を選出させて頂きました。

そしてもう一つ、今回作品を審査させて頂く上で”題名との調和性”を意識しました。ただ作品の見た目をそのまま反映するの

ではなくその時撮影者が感じた気持ち、前後の時間を題により想像させてくれるような。作品に題名をつけるというのは簡単

なことではなくすごく難しいことだと考えています。桜の写真に桜という題を付けてもそれは見過ごされてしまう作品になってし

まいがちです。そこで見た人を立ち止まらせる題名を付けることで写真としてではなく、一つの芸術作品として完成する気がします。

今回見させて頂き受賞作だけではなく、すべてが素敵な作品ばかりでした。撮影者が本当に”撮りたい”と思って切り取った一瞬

なんだなと心から感じました。

これからも皆様が目の前の景色に感動しその瞬間を作品として、または生きた証として。どんな理由であれシャッターを切り続

けることを祈っております。そしてその作品たちを私はたくさん見させて頂きます！

高橋大翔