サブタイトルに込めた思い

LULLABYは、眠りにつくまでを描いた展示でした。
そこから第2章となる「THE REPLY」は、まるで自然がそっと返事をくれたかのような雰囲気です。

その返事は、強く音に出したり言葉にしたりするものではなく、無音の中でほんの少しだけ、
空気に触れてかすかに聞こえたようなものでした。

そして今年の個展はこの章で締めくくられるため、「消える」や「いなくなる」といったニュアンスを込めたいと思いましたが
それを直接的な言葉ではなく、「少しずつ遠ざかっていくけれど、決して戻ってはこない」——

そんな余韻を感じさせる表現にしたくて、最後に「かぜになって」という言葉を選びました。