Two Part Story

時と記憶をなぞるように

THE REPLY

LULLABY

The 2025 exhibition is in two parts.

LULLABYでは眠りにつくその瞬間を見届けた展示。

THE REPLYでは眠りからの目覚め、自然が自ら声を出しこちらに子守唄への返事をしてくれたその時間を感じ取る展示です。

どちらも欠けてはなりません。2つの展示が在ってこそようやく完成するのです。

complaint

風景写真は絶景を残す為だけの手段ではありません。

今ここに流れている時間、季節が過ぎ去ろうとしているその時を収めるのもまた風景写真だと思っています。

最近よくSNSで見るようなものは自然界を操作し撮影者の意図の通りに撮影された写真が多く見られます。

そんなものが評価される中で私はその時、その場所に行ったその瞬間にだけ見られた景色を大事に作品として現代に提示していきたいです。

desired

/

despair

今年の展示では”見せる写真”は存在しません。

すべて自分の心に従い”残したい””記録したい”といった感情で撮影したものばかりです。

ここ最近、SNSでよく見る”動”や”美しさ”を前面に出すことは見せるうえでとても重要なことですが、私は自然風景という被写体を相手している以上、

生と死の瞬間こそ捉えられなければいけないと考えています。

それを残してこそ、表現者であり写真家というものなのではないかと。

そう考えるのです。